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2024/7/7
テントやタープのお手入れ方法をご紹介。しっかり汚れを落とし、十分に乾燥させたうえで保管しましょう!
登山やキャンプ、自転車・カヤックのツーリングなど、さまざまなアクティビティで大活躍するテントやタープ。
しかし、使用後の保管状況が悪ければ、本来の性能を発揮できず、快適な居住空間を保つことは困難です。長く快適にご使用いただくためのメンテナンス方法をご紹介します。
テントやタープを長持ちさせるためのポイント
モンベル・カスタマー・サービスに寄せられる修理依頼のデータから、使い方とメンテナンス方法のポイントが見て取れます。ここでは、どうすればテントやタープの破損と劣化を防ぐことができるのかを解説します。
「破れ」を防ぐ
テントを立ち上げた状態で風にあおられて地面を転がったりすると、ポールに沿ってフライシートに無数のキズが入ります。強風下でのテントの設営や撤収は、ペグダウン(およびリリース)のタイミングを考えて慎重に。
「ポール破損」を防ぐ
十分な耐風性能を持たせているとはいえ、想定以上の強風ではポールが曲がったり折れたりすることもあります。テントを設営する場所は、地形や風向きと合わせて天候の悪化も想定して決める必要があります。
「ポールのショックコード劣化」を抑える
ポールを収納する際は端から折りたたむのではなく、真ん中から折りたたみます。そうすることで内部のショックコードにかかるテンションが均一になり、ゴムが長持ちします。定期的にチェックし、状態に応じて交換しましょう。
「コーティングの劣化」を抑える
レインフライやグラウンドシートの耐水性を保つためのコーティングは、経年により劣化します。汚れや水分が付着したまま長期間保管すると、コーティングに悪影響を与え、劣化が加速度的に進行します。また、カビ発生の原因にもなります。
屋外に干したまま長期間放置するのも良くありません。紫外線によりコーティングの強度が著しく低下します。保管する際は、汚れを落として乾燥させた状態を保つ必要があります。
「ジッパーの不具合」を防ぐ
ジッパーは必要十分な強度を持つパーツですが、開閉時に生地や砂を巻き込んだりしないよう操作してください。ジッパーの操作中に少しでも違和感を感じたら、力任せに引っ張らず、逆方向にゆっくりと戻して、くい込んだ生地をスライダーから外すようにしてください。
洗濯方法
長く快適に使用し続けるためには、なんといっても「洗濯」が重要。しっかり汚れを落とし、十分に乾燥させたうえで保管しましょう(レインフライ、タープの洗濯方法も同様です)。
1.裏返して広げる
ジッパーを全開にし、テントの内側が表になるよう裏返して、底部を上にして広げます。
地面に広げるスペースの取れない場所では、物干し竿に掛けるなどして広げてください。お風呂場など、水をかけても問題ない場所で少しずつ洗うこともできます。
2.内側の洗いとすすぎ
汚れのひどいところは洗剤をつけてスポンジなどで洗い、十分にすすぎます。
3.裏表を元に戻す
外側が表になるよう戻して、テント底部を下にして広げます。
4.外側の洗いとすすぎ
本体のメッシュ部分やテント上部の表裏を洗い、十分にすすぎます。
※入口など2重構造の箇所はジッパーを開けそれぞれを洗います。
5. 底面の洗いとすすぎ
底面を半分に折り畳み、洗ってはすすぎます。図のように半分ずつ洗ってゆくと洗い終わった面を地面で汚さずにすみます。
6.日陰で乾燥させる
日陰に広げて乾燥させます。
吊るして干す場合には本体の端のテープやポール受けを利用します。生地を直接クリップなどで留めるのは、超軽量の生地にダメージを与える場合があるので、おやめください。
吊るす際、本体の端にあるゴムは使用しません(伸縮機能を損なう可能性があります)
ショックコードの交換方法 ※ステラリッジテント1型の場合
修理に必要なもの
・交換用ショックコード(丸ゴム)交換するポールの全長に対しておよそ8割の長さ
・ライター
・クリップ
・メジャー
交換用ショックコードには、モンベルストアおよびオンラインショップ取り扱いの丸ゴム(3mm)を使用します。1m単位での販売です。
1.交換用ショックコードを8割の長さにカットする
テントポールを一直線に伸ばし長さを測ります。
ポール全長のおよそ8割の長さにショックコードをカットします。
カットした末端部はほつれ止めにライターで軽くあぶります。
2.ポールから古いコードを引き抜く
ポール末端のエンドチップを反時計回りに回転させて外し、くくり付けてあるコードを取り外します。
反対側の末端からも同様にコードを外し、古いコードを全て引き抜きます。
このとき、ポールをバラバラにはずしてしまうので、並び順を間違えないように注意します。
3.新しいコードをポールに通す
新しいコードを片方のエンドチップに取り付け、一節ずつポールに通していきます。 詳しい結び方は上記動画を参照ください。
通す節が多くなるほどゴムを引っ張る必要があります。うっかり指を離しても大丈夫なように、クリップで留めて作業しましょう。
最後の節まで通したら、反対側のエンドチップにコードを結びつけて完了です。
曲がったポールの交換も同じ要領で!
ポールの曲がった節を交換するのも、同じ要領で行います。
交換用のポールは一部モデルを除き、1節単位(¥500~)でお取り寄せできます。詳しくはモンベルストアまたはモンベル・カスタマー・サービスまでお問い合わせください。
オンラインショップで取り扱いのあるテントパーツもございます。
例)ステラリッジテント用ポール
テントスペアパーツ一覧はこちら>>
テントの使用中にポールが破損した場合は…
ポール補修用パイプで応急処置
テントをご購入いただいたときにポールセットに入っているパイプは、フィールドでポールが破損したときにテープなどで破損箇所を接ぐための、応急補修用のパイプです。
固定するためのダクトテープやテーピングテープが別途必要です。
収納方法
ポール
1. 真ん中から折りたたむ。
2. さらに真ん中で折りたたむ。
ポールの節が奇数の場合は中心付近で結構です。
長期保管する際には伸ばした状態で保管しておくと、よりコードを長持ちさせられます。
本体
1. テント本体の地面側を表にして半分にたたむ。
2. 入口のジッパーを少し開けて、空気の抜け道をつくりながらさらにたたむ。
3. 片側から最後まで巻き上げる。
小石や小枝を取り除きながらたたむよう、注意して行ってください。巻き込んだゴミがテントの生地やコーティングにダメージを与え、漏水の原因となる場合があります。
フライシート・タープ
1. たたむ際にコーティング面が内側になるよう、表側を下にして広げる。
2. スタッフバックの深さと同じ幅になるまでたたむ。
3. 端から巻き上げて、円柱状にする。
テントを収納袋に入れる際には
スタッフバッグタイプの収納袋が付属している場合
フライシートを芯にして一緒にテント本体を巻き上げて収納してください。
ダッフルバッグタイプの収納袋が付属している場合
フライシートとテント本体を別々に巻き上げて収納してください。
保管時に気をつけること
直射日光をさける
生地にダメージを与えますので、直射日光をさけましょう。
高温多湿をさける
車の中や屋外物置など高温多湿になる場所はさけ、温度があがらず風通しのよいところを選びましょう。
ときどき広げてみる
長期間使用しないときは、半年に一度ほど、晴れた日にひろげながら湿気をとばし、状態をチェックしてみましょう。
ドライストレージバッグを使った保管方法
ドライストレージバッグを使用して保管することで、テントを湿気から保護し、加水分解などの劣化を和らげることができます。
1.テント・タープをしっかりと乾燥させる。
2.上記の収納方法に沿って折り畳む。
スタッフバッグに収納した状態で入れると、ドライストレージバッグの性能を十分に発揮できません。
3.ドライストレージバッグにふんわりと余裕を持たせて入れる。
4.空気をほどよく抜いてジッパーを閉める。
隙間なく詰め込んだり圧縮はしないでください。
乾燥剤は空気中の水分を吸うため、空気が残っていても問題ありません。
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