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日帰り登山からステップアップ! はじめての山泊は、山小屋の利用がおすすめ
日帰り登山に慣れてきたら、山で一夜を過ごす山小屋泊登山に挑戦してみてはいかがでしょうか。食事や就寝場所を提供してもらえる山小屋泊の山行なら、テント泊に比べ装備も少なく、初めての山泊でも安心です。山小屋泊登山を快適に楽しむための注意点や装備を紹介します。
この特集は3部構成となっております。
夏山登山装備ガイド ①日帰り編はこちら
夏山登山装備ガイド ③テント泊編はこちら
山小屋泊登山の装備例
ウエア
ウエア選びの基本的な考え方は日帰りの登山同様です。吸水性・速乾性に優れた動きやすいウエアを選びましょう。小屋泊りで高山に行く場合は朝晩は冷え込むため防寒着も用意します。アウター・ミドル・ベースの3層で構成するレイヤリングに基づいてウエアを選びましょう。
レイヤリングシステムについてはこちら
バックパック
小屋泊登山では宿泊の装備が増えるので、中型以上30~45L程度の容量がおすすめです。自分の体格に合ったものを選ぶことで、疲れにくく、より快適に登山を楽しむことができます。
フットウエア
日帰り登山より荷物も多く、コースも長くなるので足首周りのサポート力とソールの剛性、防水透湿性を備えたミドルカット以上のモデルを選びましょう。
【 POINT 】レインウエアは必須アイテム
山の天気は変わりやすいもの。晴れていてもレインウエアは上下セットで必ず持参しましょう。雨で身体を濡らしてしまうと低体温症に陥る危険があります。防水グローブやハットがあれば、雨の中でもより快適に行動できます。
特集レインウエアガイドはこちら
バックパック(40L)に入る装備の例
日帰り装備に加えて、着替えや洗面用具、防寒着、インナーシーツなど宿泊アイテムをプラスします。岩場や雪渓がある場合は、必要に応じてヘルメットや軽アイゼンを用意します。
1.ヘルメット 2.サングラス 3.ヘッドランプ 4.熊鈴 5.バックパック 6.マップケース、地図、コンパス 7.クッション 8.軽アイゼン 9.インナーシーツ 10.マスク 11.ウォーターパック 12.カップ 13.クリアボトル 14.サコッシュ、財布、筆記用具、行動食、サプリメント 15.手ぬぐい 16.タオル、ウェットティッシュ、虫よけスプレー、歯ブラシ 17.ペーパー 18.モバイルバッテリー、乾電池、ホイッスル、ライター、リップクリーム、マルチツールナイフ、日焼け止め 19.ゴミ袋 20.携帯トイレキット 21.エマージェンシーシート 22.救急セット 23.ウインドシェル 24.レインパンツ 25.レインジャケット 26.ダウンジャケット 27.ネックゲーター 28.グローブ 29.着替え
山小屋泊の注意点とマナー
山小屋には、管理人が常駐し各種サービスが受けられる「営業小屋」と、管理人不在の「避難小屋」に分けられます。ここでは、主に「営業小屋」についてご紹介します。
営業期間や規模、立地や設備など山小屋によって内容はさまざま異なります。山小屋を利用する際には事前確認を忘れずに。
■事前予約…収容人数には限りがあります。
■自然環境に配慮…歯磨き粉や石鹸が使えない場合が多いです。小屋のルールに従いましょう。
■早着・早出…遅くとも15時までには山小屋に着くようにゆとりを持った行動計画を。予定が遅れたり変更になったら必ず山小屋に連絡します。夜は21時までには就寝しましょう。
■早めの就寝・準備…翌日に備え早い時間に就寝する人もいます。準備やパッキングなどは、前日のうちに済ませ、翌日もスムーズに出発できるようにしておきましょう。
■快眠グッズを持参…大勢の人と一緒の部屋で寝るところがほとんどです。物音が気になり眠れないことも。より良い睡眠を取るためのグッズ(耳栓・アイマスク)を用意しておくと安心です。
■インナーシーツ…新型コロナウイルス対策で必要となる場合があるので、山小屋に事前に確認を。
山小屋泊で役立つアイテムはこちら。
山小屋泊登山のおすすめウエア
山小屋泊で行く高山は、涼しくて気持ちが良いものですが、風や寒さへの対処も必要です。登山中は暑くても、山上の朝晩は冷え込むなど、登山口から山頂までの気温差や行動中の発汗・体温の上昇を考慮した装備が不可欠です。速乾性に優れた化繊のウエアを着用します。上下ともに動きを妨げないストレッチ性が高いものがおすすめ。特にパンツは、足上げしやすく体格に合ったものを選ぶことが大切です。
アウターレイヤー
ミドルレイヤー
ベースレイヤー
パンツ・ショーツ・タイツ
防寒着
高山の朝夕は冷え込みます。山小屋泊やテント泊では防寒着は必須です。気温や標高に応じて、最適な保温力をもつウエアを用意しましょう。
紫外線対策
強い紫外線を浴びる登山では、帽子・サングラスを着用しましょう。日差しの遮るものがない稜線では特に注意が必要です。グローブは手を日焼けやケガから守ります。
山小屋泊登山のおすすめギア
バックパック(山小屋泊登山)
日帰り登山より荷物量が多くなるので、中型以上30~45L程度の容量がおすすめです。自分の体格に合ったものを選ぶことで、疲れにくく、より快適に登山を楽しむことができます。
フットウエア(山小屋泊登山)
日帰り登山より荷物量も多くなる山小屋泊登山では、足首や足裏に負担がかかります。ソールは硬めで、足首をサポートしてくれるミドルカット以上のモデルがおすすめです。トレッキングポールはバランスが取りやすくなり、足の負担を軽減し安定した歩行をサポートしてくれます。
水分補給アイテム
気温が高い夏山では、汗をたくさんかくので、熱中症や脱水状態になるリスクが高まります。一度にがぶ飲みせずに、こまめに水分補給することが大切です。行動時間に応じて余裕をもった水分を用意します。
緊急時のために必ず持っていきたい装備
ヘッドランプは日帰りでも必携品。その他、 緊急時に役立つアイテムや携帯トイレなど、バックパックに入れておくと安心です。
その他
サプリメント/行動食
登山では、必要な栄養素を最適なタイミングで摂ることが重要です。
防水ケース
地図をぬらさずに使用できるマップケース。
新型コロナウイルス感染対策
マスク、アルコール消毒液や除菌タオル、チャック付きのポリ袋などの感染対策グッズを持参しましょう。マスクは予備もあると安心です。
手指の消毒はこまめに行い、鼻をかんだ後のティッシュなどはチャック付きのポリ袋に入れて持ち帰りましょう。
通気性・速乾性に優れた登山におすすめのマスクもご用意しています。
マスク一覧へ
山小屋泊登山のプラス装備
軽アイゼン・ヘルメット
残雪のあるコースでは、滑り止めの軽アイゼン、岩稜を歩くコースでは、滑落や落石による事故を防ぐために、ヘルメットを着用しましょう。
山小屋泊で役立つアイテム
入浴できる山小屋は限られるため、汗や汚れをふき取るにはウェットティッシュや濡らした手ぬぐいなどを使いましょう。衛生面配慮のため、インナーシーツやスリーピングバッグの持参をおすすめします。
装備チェックリスト
無雪期登山を想定したリストです。対象とする山域、時間、天候により適した装備が異なる場合があります。現地に問い合わせるなど入山前の下調べをおすすめします。 リストのダウンロードはこちらから
山小屋泊で行く フレンドエリアおすすめの山
全国のモンベル・フレンドエリアから、山小屋泊りで登るおすすめの山をご紹介します。モンベルクラブ会員さまなら、全国のフレンドエリア・ショップでお得な優待特典が受けられます!
全国のフレンドエリア&ショップについて
うれしい&おトクがいっぱい! モンベルクラブ
鳥海山 2,236m(秋田・山形県)
夏山シーズンの鳥海山は、まさに高山植物の宝庫。吹浦口コースでは河原宿から長坂道経由で御浜へ向かうルートが、鳥海湖や日本海などの眺望も良くおすすめ。
「フレンドマウンテン 鳥海山」の優待施設はこちら
鳥海山四合目雲上の宿 大平山荘の宿泊予約はこちら
蝶ヶ岳 2,677m(長野県)
なだらかな山容をもつ蝶ヶ岳。稜線からは槍・穂高連峰を存分に望める絶好の展望台。蝶槍まで足を延ばせば、常念山脈を望むパノラマが存分に味わえます。
「フレンドタウン 安曇野市」の優待施設はこちら
蝶ヶ岳ヒュッテの宿泊予約はこちら
火打山 2,462m(新潟県)
日本百名山として名高い「火打山」は、花の百名山でもあり、可憐な花々が顔をのぞかせます。歩き続けた先にあるのは幻想的な湿原の風景。標高2,100mにある高谷池ヒュッテに泊まって、ゆっくりと大自然を楽しんでみてはいかがでしょうか。
「フレンドタウン 妙高市」の優待施設はこちら
高谷池ヒュッテの宿泊予約はこちら
富士山 3,776m(静岡・山梨県)
標高3,776mの日本最高峰。秀麗なその姿は、日本人にとって特別な存在です。景観はもちろん、独特の植生や古くからの文化など、その魅力は多岐に渡り、2013年には世界文化遺産に登録されました。の雄大な眺望やご来光、雲海など、日常とはかけ離れた壮大な自然美を体験することができます。
「フレンドタウン 富士吉田市」の優待施設はこちら
鎌岩館の宿泊予約はこちら
頂上富士館の宿泊予約はこちら
石鎚山 1,982m(愛媛県)
修験者も行き交う、原生林が続く登山道を経て石鎚山の頂上に到着します。主なルートとしては、ロープウェイを利用して山頂を目指す“成就ルート”と石鎚山へ最短で登ることができる「土小屋ルート」があります。頂上手前の鎖場はスリル満点です。
「フレンドマウンテン 石鎚山」の優待施設はこちら
「石鎚神社 頂上山荘」の情報はこちら
大船山1,786m(大分県)
くじゅう連山に位置する大船山は船が転覆したかのような山容からその名が付けられたそうですが、山容は雄大で風格があります。長山中に湧く法華院温泉に宿泊して、翌日に大船山に登れば余裕をもって楽しむことができます。
「フレンドタウン 竹田市」の優待施設はこちら
「法華院温泉山荘」の情報はこちら
山小屋の宿泊予約はモンベル・ウェブサイトで!
モンベル・フレンドショップの山小屋(一部)では、モンベル・ウエブサイトで簡単に予約から決済までができます。
モンベルクラブ会員さまなら、会員特典を受けられるだけでなく、宿泊代金(税抜き)の3%分のモンベルポイントもたまります。(ウェブサイトからの予約に限る)
予約はこちら>>>
安全に夏山を楽しむために
山の天気をつかむ
ふもとは晴れていても山頂は雨ということもしばしばあります。一般的な天気予報だけでなく、山の気象情報がわかるウェブサイトなどを確認し、ゆとりある計画を立てましょう。
『yamaten 山の天気予報』
全国330座の山頂天気予報を毎日配信している山岳気象専門サイト。月額330円(税込)でご利用いただけます。
モンベルクラブ会員さまには、課金登録の初回に150ポイントをプレゼント!
安全登山のハウツーを学ぶイベント
モンベル・アウトドア・チャレンジ(M.O.C.)では、初めての方でも楽しめるツアーを多数開催しています。
夏山に挑戦したい人におすすめ
はじめての登山シリーズ一覧へ
安心安全に山歩きを楽しむための実践型の講習会
山歩き講習会一覧へ
安心と一緒に出かけよう、モンベルのアウトドア保険
保険も登山“装備”のひとつです。安心して登山を楽しむために、行動中の予期せぬ“もしも”に備えて傷害保険に加入しましょう。モンベルのアウトドア保険は、事故によるケガの補償をはじめ、捜索救助費用や他人をケガさせてしまった場合の賠償事故など、さまざまなトラブルに対応します。
出発当日でもOK! 必要なときだけ加入できる
国内旅行傷害保険 短期補償タイプについて
アウトドアから日常生活まで、年間を通じてサポート
傷害総合保険 長期補償タイプについて
山岳雑誌『岳人』月刊・毎月15日発売
山岳雑誌『岳人』は、毎号テーマを絞り、さまざまな角度から山の魅力をお届けしています。おすすめの登山ルートをはじめ、実用的なハウツーや現地最新情報など、初心者からベテラン登山者まで楽しめる情報が満載です。
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