お使いのブラウザ(Internet Explorer)ではコンテンツが正常に表示されない可能性があります。
Microsoft Edgeのご使用をおすすめいたします。
山での衣食住をすべて背負って歩く テント泊で楽しむ夏山
絶景を眼の前に、自分だけのプライベート空間を持てるのがテント泊で行く登山。自然との一体感をより感じることができ、山の醍醐味が詰まっています。衣食住すべてを背負うことになり、荷物の重量は一気に増えるので、しっかりと体力をつけて臨みましょう。テント泊山行を快適に楽しむための注意点や装備を紹介します。
この特集は3部構成となっております。
夏山登山装備ガイド ①日帰り編はこちら
夏山登山装備ガイド ②山小屋泊編はこちら
テント泊登山の装備例
ウエア
ウエア選びの基本的な考え方は日帰りの登山同様です。吸水性・速乾性に優れた動きやすいウエアを選びましょう。テント泊で高山に行く場合は朝晩は冷え込むため防寒着も用意します。アウター・ミドル・ベースの3層で構成するレイヤリングに基づいてウエアを選びましょう。
レイヤリングシステムについてはこちら
バックパック
日帰りと同様の基本装備に加えて、テントや寝袋、マットや調理器具、食料が必要になります。泊数や装備の量にもよりますが、50~60L程度の大型のバックパックを用意しましょう。
フットウエア
テント泊では荷物が重くなるので、登山靴はソールが固く、足首を保護してくれるハイカットのものがおすすめです。
【 POINT 】レインウエアは必須アイテム
山の天気は変わりやすいもの。晴れていてもレインウエアは上下セットで必ず持参しましょう。雨で身体を濡らしてしまうと低体温症に陥る危険があります。防水グローブやハットがあれば、雨の中でもより快適に行動できます。
特集レインウエアガイドはこちら
バックパック(60L)に入る装備の例
1.携帯トイレキット 2.ゴミ袋 3.ヘルメット 4.熊鈴 5.バックパック 6.寝袋 7.マット 8.ヘッドランプ、ランタンシェード 9.テント 10.レインフライ 11.ピロー 12.グラウンドシート 13.ウォーターパック 14.ソフトボトル 15.クリアボトル 16.手ぬぐい 17.マップケース、地図、コンパス 18.ペーパー 19.サコッシュ、財布、筆記用具、行動食、サプリメント 20.クッション 21.モバイルバッテリー、乾電池、ホイッスル、ライター、リップクリーム、マルチツールナイフ、日焼け止め 22.軽アイゼン 23.救急セット 24.カップ、カトラリー、コンパクトドリッパー、バーナーシート、プレート 25.バーナー&クッカー(ジェットボイル) 26.フリーズドライ食品 27.食料 28.サングラス 29.ウインドシェル 30.ネックゲーター 31.マスク 32.レインパンツ 33.レインジャケット 34.ダウンジャケット 35.グローブ 36.タオル、ウェットティッシュ、虫よけスプレー、歯ブラシ 37.着替え 38.サンダル
テント泊の注意点とマナー
テント泊ができるキャンプ指定地は山小屋の近くにあることが多いものの、場所によっては小屋から遠い、水場がない、予約が必要などと条件が違います。事前に利用条件の確認を。
■15時頃までには到着…ハイシーズンはテント場も混み合います。早めの到着を心がけ、テントを張るスペースを確保しましょう。
■出たゴミは持ち帰る…食材の包装紙など、ゴミになるものは始めから持っていかないようにするなどの工夫を。
■早めの就寝…周りのテントに配慮し、遅くまで大声で騒がないようにしましょう。
テント泊登山のおすすめウエア
速乾性に優れた化繊のウエアを着用します。上下ともに動きを妨げないストレッチ性が高いものがおすすめ。特にパンツは、足上げしやすく体格に合ったものを選ぶことが大切です。基本的なウエアは日帰りと変わりありませんが、テント泊では行動中と宿泊中で気温が大きく変化します。登山中は暑くても、朝晩は冷え込みます。宿泊地の気温に合わせてしっかりと防寒着も用意しましょう。
アウターレイヤー
ミドルレイヤー
ベースレイヤー
パンツ・ショーツ・タイツ
防寒着
高山の朝夕は冷え込みます。テント泊では防寒着は必須です。気温や標高に応じた保温力をもつウエアを用意しましょう。
紫外線対策
強い紫外線を浴びる登山では、帽子・サングラスを着用しましょう。日差しの遮るものがない稜線では特に注意が必要です。グローブは手を日焼けや怪我から守ります。
テント泊登山のおすすめギア
衣食住すべてを背負って山を歩くテント泊登山。日帰りと同様の基本装備に加えて、テントや寝袋、マットや調理器具、食料が必要になります。泊数や装備の量にもよりますが、50~60L程度の大型のバックパックを用意しましょう。
バックパック(テント泊)
フットウエア(テント泊)
重い荷物を背負い長距離を歩くテント泊では、ソールが硬く、足首をしっかりと保護するハイカットブーツがおすすめです。岩稜帯などでも安定した歩行をサポートしてくれます。
水分補給アイテム
気温が高い夏山では、汗をたくさんかくので、熱中症や脱水状態になるリスクが高まります。一度にがぶ飲みせずに、こまめに水分補給することが大切です。行動時間に応じて余裕をもった水分を用意します。
緊急時のために必ず持っていきたい装備
ヘッドランプは日帰りでも必携品。その他、 緊急時に役立つアイテムや携帯トイレなど、バックパックに入れておくと安心です。
その他
クッション
折り畳んで携行できる座布団は、休憩時に重宝します
サプリメント/行動食
登山では、必要な栄養素を最適なタイミングで摂ることが重要です
防水ケース
地図をぬらさずに使用できるマップケース
新型コロナウイルス感染対策
マスク、アルコール消毒液や除菌タオル、チャック付きのポリ袋などの感染対策グッズを持参しましょう。マスクは予備もあると安心です。
手指の消毒はこまめに行い、鼻をかんだ後のティッシュなどはチャック付きのポリ袋に入れて持ち帰りましょう。
通気性・速乾性に優れた登山におすすめのマスクもご用意しています。
マスク一覧へ
テント泊登山のプラス装備
テント
軽量コンパクトなだけでなく、耐久性や設営の仕方など、快適に使用するための要素を兼ね備えた山岳用テントがおすすめ。
寝具
登山の疲れを取り、翌日も元気に行動するには、十分な睡眠が必要です。現地の気温に適した保温力を持つ寝袋と、地面からの冷えや凹凸を軽減するマットは必須装備です。
スリーピングバッグ
マット/ピロー
スパイク・ヘルメット
残雪のあるコースでは、滑り止めの軽アイゼン、岩稜を歩くコースでは、滑落や落石による事故を防ぐために、ヘルメットを着用しましょう。
山ご飯/バーナー/クックウエア
テント泊では自炊が基本。軽量コンパクトな調理器具を活用し、日数に応じた食料や行動食を用意します。乾燥食材など軽量で日持ちするものが便利。野菜はあらかじめ出発前に切っておけば、時間の節約ができます。
テント泊で役立つアイテム
装備チェックリスト
無雪期登山を想定したリストです。対象とする山域、時間、天候により適した装備が異なる場合があります。現地に問い合わせるなど入山前の下調べをおすすめします。 リストのダウンロードはこちらから
テント泊で行く フレンドエリアおすすめの山
全国のモンベル・フレンドエリアからテント泊で登るおすすめの山をご紹介します。
モンベルクラブ会員さまなら、全国のフレンドエリア・ショップでお得な優待特典が受けられます!
全国のフレンドエリア&ショップについて
うれしい&おトクがいっぱい! モンベルクラブ
旭岳2,291m(北海道)
大雪山の主峰であり北海道最高峰の旭岳。ロープウェイで5合目(1,600m)まで登ることができるので、初心者から上級者まで様々なコースを楽しむことができます。旭岳山頂から下ったところにある「裏旭野営地」では快適にテント泊することができます。
「フレンドエリア 大雪山ひがしかわ」の優待施設はこちら
至仏山 2,228m(群馬県)
尾瀬ヶ原の西端に位置する至仏山は尾瀬を代表する山で、山頂付近からは尾瀬ヶ原を見渡せます。7月中旬ころにはニッコウキスゲをはじめ魅力あるさまざまな種類の高山植物が咲き乱れる自然の宝庫です。至仏山へは「山ノ鼻キャンプ場」が便利です。
「フレンドヴィレッジ 片品村」の優待施設はこちら
立山 3,015m(富山県)
立山とは、雄山、大汝山、富士ノ折立の3つの峰の総称です。立山の登山は、標高2,450mの室堂まで立山黒部アルペンルートを使って行くことができるので、手軽に3,000m峰に挑戦することができます。「雷鳥沢キャンプ場」はロケーションも良く、周辺の宿で日帰り入浴をすることもできます。
「フレンドタウン 立山町」の優待施設はこちら
白馬乗鞍岳 2,469m(長野県)
後立山連峰に位置する白馬乗鞍岳はその名の通りゆったりとした山容が特徴です。栂池高原からゴンドラとロープウエイで1,900mまで登ることができるので、手軽に本格的な北アルプスの大自然を楽しむことができます。「白馬大池山荘」のテント場はロケーションが素晴らしく、快適にテント泊することができます。
「フレンドヴィレッジ 小谷村」の優待施設はこちら
鳳凰三山 2,840m(山梨県)
南アルプスに位置する鳳凰三山は、地蔵ヶ岳・観音岳・薬師岳の三山を総称した名称です。白っぽい花崗岩の砂地に覆われた美しい稜線が続き、古くから山岳信仰の場としても知られています。「鳳凰小屋」、「南御室小屋」、「青木鉱泉」などコースに合わせてテント泊する場所を選べます。
「フレンドタウン 韮崎市」の優待施設はこちら
蒜山 1,202m(岡山・鳥取県)
蒜山は、岡山県の真庭市北部に位置する火山です。上蒜山・中蒜山・下蒜山の三座からなるこの山は登山コースも多様です。山麓は高原リゾート地としても有名で、さまざまなアウトドアスポーツが楽しめます。「ひるぜん塩釜キャンピングヴィレッジ」からは直接中蒜山へ登ることができます。
「フレンドエリア 蒜山」の優待施設一覧はこちら
安全に夏山を楽しむために
山の天気をつかむ
ふもとは晴れていても山頂は雨ということもしばしばあります。一般的な天気予報だけでなく、山の気象情報がわかるウェブサイトなどを確認し、ゆとりある計画を立てましょう。
『yamaten 山の天気予報』
全国330座の山頂天気予報を毎日配信している山岳気象専門サイト。月額330円(税込)でご利用いただけます。
モンベルクラブ会員さまには、課金登録の初回に150ポイントをプレゼント!
安全登山のハウツーを学ぶイベント
モンベル・アウトドア・チャレンジ(M.O.C.)では、初めての方でも楽しめるツアーを多数開催しています。
これからテント泊を始めたい方や縦走登山を経験されたい方へおすすめ
テント泊を楽しむシリーズ一覧へ
安心安全に山歩きを楽しむための実践型の講習会
山歩き講習会一覧へ
安心と一緒に出かけよう、モンベルのアウトドア保険
保険も登山“装備”のひとつです。安心して登山を楽しむために、行動中の予期せぬ“もしも”に備えて傷害保険に加入しましょう。モンベルのアウトドア保険は、事故によるケガの補償をはじめ、捜索救助費用や他人をケガさせてしまった場合の賠償事故など、さまざまなトラブルに対応します。
出発当日でもOK! 必要なときだけ加入できる
国内旅行傷害保険 短期補償タイプについて
アウトドアから日常生活まで、年間を通じてサポート
傷害総合保険 長期補償タイプについて
山岳雑誌『岳人』月刊・毎月15日発売
山岳雑誌『岳人』は、毎号テーマを絞り、さまざまな角度から山の魅力をお届けしています。おすすめの登山ルートをはじめ、実用的なハウツーや現地最新情報など、初心者からベテラン登山者まで楽しめる情報が満載です。
山岳雑誌『岳人』はこちら
関連情報
夏山登山装備ガイド ―日帰り登山編―
シーズン到来! 夏山を日帰りで楽しむための装備と山域情報をご紹介。
夏山登山装備ガイド ―山小屋泊登山編―
「山の中で泊まってみたい」方にまずおすすめなのが、山小屋泊登山。山上に泊まり、朝日や夕日、小屋での食事などを楽しめます。日帰りの基本装備にプラスするアイテムや、宿泊時の注意点・マナーをご紹介。
© mont-bell Co.,Ltd. All Rights Reserved.