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アウトドア総合ブランドの「モンベル」。あらゆる環境で機能し、快適さを重視したモノづくりは、サイクルウエアでも変わらない。ライディングとアウトドアな旅を、心地良くサポートしてくれるのだ。
バイク&キャンプのイベントを定期的に開催。パックラフトと自転車を組み合わせた旅も実践。こぐだけでなく、自転車をキーにしたアウトドアカルチャーを広めている伝道師。
ジャパンエコトラック 「神奈川」ルートをチェック!
今回のライドは、サイクリング・トレッキング・パドルスポーツでの旅を紹介する「ジャパンエコトラック」の神奈川エリアを走った。公式サイトから神奈川エリアをぜひチェックしてみよう!詳しくはこちら>>
高低差のないルートを走るなら、夏は上下ハーフ丈のサイクルウエアでも問題ない。しかし例えば標高1500mの峠を越える場合、100m上れば気温は0.6℃下がり、標高1500mなら気温は9℃下がる。さらに下りは走行速度が上がり、風速1mの風で体感温度が1℃下がることを考えると、真夏の暑さであっても体感温度は10℃……そこに雨が降ってきたら……。だからヒドイめに遭わないためにも、U.L. サイクルレインジャケットのような軽量な防風防水性の高いレインウエアは必須。夏であっても気温や天候の変化に備えたい。
モンベルのサイクルウエアは、サイクルブランドが手掛けるウエアとは一味違う魅力がある。アウトドアブランドならではのデザインやカラーリングは、自然の中はもちろん、旅先の風景によくなじむ。そしてカジュアルウエアとは異なり、優れた吸汗拡散性や通気性を備え、防臭加工も施されている。ハードにペダルを回しても快適に動け、汗の臭いを気にする必要もないのが、その良さだ。
普段から多くのウエアを着ているモデルであり、サイクルツーリストの山下晃和さんは、同社のWIC・サイクルショートスリーブジップシャツM'sに袖を通し、少し驚いたようにこんな感想を口にした。
「サイクルウエアの多くは、いかにも化繊という少し乾いた着心地になりがち。けれど、これはコットンのような肌触りで優しい。サイズもゆったりしていて、でもダブつきはなくて動きやすい。だからサイクルジャージのレーシーさになじめない人にもオススメです。何よりツートンカラーのアウトドアな雰囲気は、自転車での旅やキャンプの気分にぴったり」
最近はグラベルロードに乗る人も増え、そのスタイルとも好相性。自転車での移動を楽しみ、さらにキャンプや山歩きも、このウエアのまま軽快に過ごせる。アウトドアを全方位で楽しみたい人の、マルチなウエアと言えそうだ。
夏は暑いから、トップスはサイクルシャツ一枚。そう思っていたら、ちょっと待った! 快適なライドを目指すなら、夏もレイヤリング=重ね着することがポイントだ。まず大切なのがベースレイヤー。シャツの下に着るアンダーウエアで、身体から出た汗を吸い取り、拡散。肌を常にドライな状態にして冷えを防ぐ。ミドルレイヤーは、ベースレイヤーが拡散した水分をさらに拡散させてウエア外に放出。さらに峠等の高所の低い気温、下りでの体感温度の低下を抑えるのが風を防ぐアウターレイヤー。突然の雨にも防水性があれば、濡れによる冷えを防ぐ。
レイヤリングは冬の寒いときの防寒対策だけでなく、汗をかく季節にも有効なのでぜひ実践を!
汗冷えだけでなく、ウエアが濡れて動きづらくなることを防ぐのもアンダーレイヤーの役割。サイクリスト向けモデルである「ジオラインL.W.サイクルアンダーTシャツ」は、前身頃は保温性と速乾性に優れた「ジオラインL.W.」を使い、背面には優れた通気性と速乾性を備えた「ジオラインクールメッシュ」を使用。運動性も申し分ない。
ヒルクライム
アウトドアブランドであっても、本気のライドでパフォーマンスを発揮するウエアを用意しているのが、モンベルの懐の深さだ。いかにも涼しげなデザインのWIC.クール サイクルショートスリーブ ジャージ #3は、高い通気性でクールダウン効果を発揮する独自の素材を採用。バイクをこぎ出すと、ヒートアップした身体に風を感じる。そしてロングツーリングに欠かせないのがパッド入りショーツ。サイクル ライトショーツは、本体だけでなくパッドも伸縮素材で、違和感のないペダリングが可能だ。
ジャージの上に軽やかに羽織ったEXライト ウインドバイカーは、僅か55gの超軽量極薄ウインドジャケット。コンパクトに収納できるので、ツーリングに必携。
ロングツーリング
野外で楽しむスポーツで避けることができないのが、強い日差しによる日焼け。長時間日差しを浴び続けると体内の水分が不足し、さらに紫外線によるストレスにより疲労が増大するので、注意が必要だ。対策としては、極力肌を露出しないことだが、長袖は暑い。そこで機能するのが、高いUVカット効果とクール素材でできたWIC.クール サイクル ロングスリーブ ジャージ #1だ。吸水拡散性も備え、真夏のライドに最適化した一着だ。
トレッキングシューズのようなデザインながら、ソールはペダルのピンが食いつきやすいパターンで、優れたグリップ力を発揮するトレールグリッパーを使用。部分的にメッシュ地を採用し通気を確保。
「Function is Beauty(機能美へのこだわり)」をブランドのコンセプトの一つに掲げるモンベルは、1975年の創業当初から自社で独自に素材を開発。繊維の糸一本から編み上がった生地の肌触りまで、それぞれのレイヤーで求められる機能を突き詰めたウエア作りを行っている。それと共に、登山やサイクリングなど、そのアクティビティごとの特長ある体の動かし方に基づく、ウエアのカッティング(裁断)にも長年の蓄積があり、長時間のタフな活動においても心地良く体を包んでくれる。
ウイックロンクール
暑い時期に活躍する、通気性と速乾性に優れた独自の二層構造素材。生地の表面では紫外線の透過を抑え、裏面のメッシュ部では通気性を確保すると共に、肌との接地面を減らし、ドライな着心地を保つ。
ウイックロン
コットンのような優しい風合いの繊維で、ルックスの良さと共に自然な着心地を実現。それでいて速乾性や通気性、耐久性、そして耐UV効果も確保。「光触媒効果」を持った粒子を繊維に織り込んでいるので、消臭効果も持続。
ジオライン
モンベルを代表するプロダクトの一つでもある、アンダーウエアのための高機能素材。極細繊維による独自構造で、繊維の間に空気を豊富に蓄え保温性能を持続。制菌・防臭効果や吸水速乾性にも優れているので、夏場のライドでも重宝する。
モンベルでは直営ブランドショップである「モンベルストア」を国内外に125店舗以上展開しているが、その中には「サービスピット」として、スポーツバイクのプロショップと同等のメンテナンススペースを構える店舗も展開。そんなサービスピット設置店は、パーツやバッグ類から車体までサイクル商品が充実しているだけでなく、国内外の他社製品も幅広く網羅している。そして専門スタッフも在駐し、購入から車体のカスタムまでをプロの目線から提案できるというのも魅力だ。
今回訪れたのは、東京都町田市の大型ショッピングモール内にある「モンベル グランベリーパーク店」。2階建てが2棟並ぶ店舗は関東圏最大規模であり、こちらはサイクル商品のラインナップも国内で屈指のものとなっている。クロスバイクにロードバイク、小径車やMTBにeバイク、そして旅の相棒にぴったりのグラベルバイクに至るまで、現在のトレンドを押さえた商品展開で、子供用自転車も合わせると常時200台程度が店内にズラリ。
そうしたハード面はもちろんのこと、モンベルストアでは日本全国の「ジャパンエコトラック」の冊子を無料配布している。次なるサイクリングの行き先までを提案してくれる、まさにサイクリストの強い味方となる拠点なのだ。
モンベル グランベリーパーク店はジャパンエコトラック「神奈川」の「境川サイクリングルート」の起点にもなっている。車体の販売や整備だけでなく、定期的なバイクメンテナンス講習会の開催や、自転車保険加入サービスも行っている。
このほかにもサイクルウエア&ギアに関する情報をご紹介しています
© mont-bell Co.,Ltd. All Rights Reserved.
(2024年6月20日発行 / 発行元:八重洲出版)
text◉ポンチョ photo◉茂田羽生