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【Cycle Sports × mont-bell】モンベルで自転車キャンプを始めよう!

2024/11/12

 

(2024年10月19日発行 / 発行元:八重洲出版)
text◉江里口恭平 photo◉山内潤也/長谷川拓司

Cycle Tourist :サイクルスポーツ・エリグチさん

ロードバイクでのファストツーリングから、グラベルバイクでのちょっとアドベンチャーな探索ライドまで、さまざまなアウトドアを実践しながら遊んでいるサイクルスポーツ編集部員。

日本発のアウトドアブランドのモンベルには大自然の中を旅するためのギアが勢ぞろい! キャンプ道具に自転車まで多彩な選択肢の中から、ここでは軽快&身軽な超軽量「U.L.」バイクパッキングと、快適重視のロングツーリングの、二つのスタイルを大紹介。

快適&身軽な超軽量
Ultra Light Style(ウルトラライト スタイル)

快適重視の
Long Touring Style(ロングツーリング スタイル)

超軽量のキャンプ装備でヒルクライムも快走!

Ultra Light Style

ウルトラライト・スタイル

自転車で走った先に見つけたスポットで、そのまま素敵な一夜を過ごすことができれば、どんなに気持ちが良いだろう。そんな願いをかなえてくれるのが「自転車キャンプ」だ。昨今ではミニマムな「ウルトラライト(U.L.)」のギアの人気と共に、バイクにバッグを直接マウントする「バイクパッキング」も主流に。それらを組み合わせることで、軽快なライドと快適なステイの両立が実現する。
そして、そんなアイテムをワンストップで選ぶことができるのがモンベルだ。信頼と実績のある山道具を送り出す同社の、軽量&コンパクトなギアたちは、そのまま自転車でも大活躍。日本人体型へのフィットや国内フィールドにおける快適さを重視するブランドだからこそ、ハイスペックなロードバイクから世界の旅人も御用達のツーリングバイク、さらにバッグ類まで充実のラインアップ。自分にぴったりのスタイルを選ぶことができるのだ。

まずここで紹介するのは、バイクパッキングスタイル。サイクリストにとっても気になるのが、野外での衣・食・住のうち、荷室の多くを占める「住」の部分。ここでは、軽量かつ携行性に優れるシェルターに、寝袋とエアマットを組み合わせた。薄くて小さ過ぎる!なんて侮るなかれ。一度室内に入って寝転んでみれば、四方が囲まれたプライベートな空間に、ライドを終えた心がホッと落ち着くものだ。そして外に目を向ければ、止めた愛車の向こうには星々が……。自転車キャンプの旅は、静かにあなたを待っている。

目指すのは山梨県富士五湖。富士山麓のアップダウンは、軽快なロードバイクライドにぴったりのルートでありつつ、静かな湖畔キャンプ場も点在。まさに自転車キャンパー憧れのエリアだ。今回は西湖湖畔の静かなキャンプ場へ、三国峠を越えてチェックイン。

ギア(Ultra Light Style)

ウエア(Ultra Light Style)

サイクリングとキャンプをどちらも楽しみつくすために

【食】湯沸かしはあっという間!片付けも楽々

500mLの水が約2分30秒で沸騰! まさに「瞬間湯沸かしバーナー」こと、ジェットボイルのシリーズの中でもシステム総重量が200gと最も軽量なのがこの「スタッシュ」モデルだ。沸かしたお湯でアツアツのカップ麺やコーヒーを頂くだけで、気分は断然盛り上がる。モンベルのインスタントフード「リゾッタ」シリーズは、パウチの袋をそのまま器として使えるので、持ち物やゴミを減らすこともできるぞ。

【住】ミニマムだけど安心感十分!

本体のスリーブに沿ってポールを通せば居住空間ができあがる自立式のシェルターは、張る場所を選ばないので自転車キャンパーにオススメだ。ちなみに身長175cmの筆者だが、より荷物を小さくするために、マットは全長120cm、寝袋はみぞおちの辺りまでのみにダウンが詰まった「ハーフレングス」モデルを選択。足先の下にバッグを敷き、寒ければ上着を重ね着すればOK。そんなちょっとの切り詰めで、収納空間に余裕も生まれる。

【積】大物はサドルバッグにギュッとまとめる

テント・寝袋・マットは全てサドルバッグに収納しよう。ポールやマットなど固めなものから奥へ、寝袋など柔らかいものを手前に、サンダルなど薄い物を脇にと、隙間なくみっちりと収納し、最後にサドルバッグをギュッと圧縮するように開口部をロールして閉じる。閉めた後は、サドルへ固定するストラップもぎっちりと縛る。そんな一手間によって車体と荷物は密着し、軽快な走行感につながるのだ。

厳選したアイテムを軽々と収納(Ultra Light Style)

U.L.ドームシェルター 1はこのコンパクトさ! ②寝袋のシームレス ダウンハガー800 ハーフレングス #3 ③U.L. コンフォートシステム エアパッド 120は圧縮楽々 ④筆者が旅のお供に必ず持って行く、ロックオンサンダル は履きやすく歩きやすい ⑤ミニマムに、U.L.リンコウバッグ クイックキャリー L ⑥U.L.サイクルレインジャケットバーサライトサイクルパンツ ⑦リペアキット ⑧寒さにグラベルに……サイクルトレーナー グローブ Men'sは必須 ⑨現代の必需品、充電キット ⑩JETBOILスタッシュは、ガス缶もクッカー内に収納可能だ ⑪カトラリーにスタックイン 野箸スナップフォールド ボウルズ ⑫トレールワレットはサイズ感が秀逸。一緒にアメニティも ⑬コンパクトヘッドランプは野営時に必携 ⑭身軽なヒップバッグのサイクールランバーパック 5があるだけで、貴重品や小物収納がまとまる ⑮もしもの時のために、アクアペル ファーストエイドバッグ 0.5Lに詰めた救護キットを携行しよう

パニアバッグを駆使した温故知新な自転車旅仕様

Long Touring Style

ロングツーリング・スタイル

これぞオレたち自転車野郎のキャンプツーリングだ!と言わんばかりの立ち姿。前後にキャリヤを増設して、そこに「パニアバッグ」を2つずつ搭載した、いわゆる〝フォーサイド〟スタイルは、古今東西多くの自転車旅人が愛用してきた積載方法だ。その大容量積載能力だが、パニアバッグの10L×2、20L×2と合計60Lに、ハンドルやフレームのバッグ、バックパックを加え、リヤキャリヤの天板部分へ直接荷物を縛り付けることまでを含めることができる。だからこそキャンプ道具に制限をかけることなく、余裕のあるサイズ感や、居住性を高めるギアを選ぶことができ、そんな道具の多くは、組み立てや撤収の際にもストレスフリーだ。

もちろんそんな積載は、軽やかな走行性能とはトレードオフ。とはいえ今回僕は、フルパッキング状態でキャンプ場までアクセスしたのだが、くるくると回すようにペダルをこげば「自分の力で遠くへ旅している」という喜びがスポイルされることはない。むしろ、走った先で快適な一夜を味わいながら、途方もないツーリング計画への夢が膨らんでいく。サイクリング×キャンプの旅の魅力を改めて感じさせてくれる、まさに温故知新なスタイル。初めましての人もお久しぶりな人も、試してみる価値ありますよ!

ギア(Long Touring Style)

ウエア(Long Touring Style)

野外で快適に過ごす装備と一緒だから、どこまでだって行けちゃう!

ロングツーリングとして旅の期間が延び、行動領域が広がるほどに、天候・気温は予想外に変化していくもの。そこで常に乾いた下着や衣類の替えを用意することはもちろんのこと、雨具もぬかりなく備えておきたい。今回は積載の容量に余裕があるからこそ、シューズやグローブのレインカバーもパッキング。また、行動中や食事中は暑かったのに、夜間や朝方に寒さに悩まされて眠れなかった……なんて経験はしたくないものだ。そんな時のためにレイヤリング(重ね着)による体温調整を行えるようにしよう。肌着のインナーや、アウタージャケットの中へインシュレーションベストを加えるだけで、体の熱を生かした保温ができる。

【食】食材も 買い込めるから ちょっとした料理にも チャレンジ

ジェットボイル・ミニモは、同シリーズの中でも「弱火」や「とろ火」まで火力調整が自在なので、一工夫加えた料理にもチャレンジしやすい。今回はパスタをゆでて、そのままホワイトソースとあえるカルボナーラに。ツーリング途中で立ち寄った直売所で手に入れたベーコンやチーズを加えるだけで、お手軽だけどその土地の"食"を感じる一品があっという間に出来上がり!

【積】簡単設営の 広々空間で どんな旅も ストレスフリー

ソロでも、2人用のテントをチョイスすると室内空間が広々快適だ。寝転んだ隣に荷物をまとめて置いておけるほどの余裕があるので、まさに我が家感覚でゆったりとくつろげる。この「ムーンライト」のようなダブルウォールテントは、フライシートとインナーテントの間に空気の層が一枚あることから室内の温度や湿度が保たれるので、標高差や季節を問わず活躍する。前室に荷物も置けるゾ。

【積】パニアバッグ×4に ラックまで! 大積載の 余裕を実感

圧倒的な積載量を誇るフォーサイドだからこそ、設営も撤収もサクサクと進む。高さを出せるリヤパニアには、マットやテントなど長尺&袋状のアイテムを詰め込んで、一方でフロントパニアにはクッカーや着替え類を。振動でガチャガチャと音がしないように、隙間なく敷き詰めよう。それぞれのバッグに何を入れるかをあらかじめ決めておけば、迷いがなく素早くパッキングできる。

衣食住に、もしもの装備。遊び道具まで、全部パッキング!(Long Touring Style)

ムーンライトテント 2はペグまで込みで総重量2.46kg。リヤパニアにすっきりと収まる ②コンパクトリンコウバッグ クイックキャリー Lはキャリヤにも対応 ③シームレス ダウンハガー800 #3 は4℃まで快適に過ごせ、春〜秋まで大活躍 ④フォームパッド 25 180は展開撤収も楽々! ⑤テント泊中にレイヤリングするウェアは、かさ張るものもどんどん収納 ⑥レインウェア一式はフレームバッグへ ⑦フレックス ウォーターパック 2.0Lは飲み水や料理で重宝 ⑧カトラリーが増えると食事の質も上がる。スナップフォールド ソロパックフレックスカッティングボードスタッキング スプーンスタッキング フォークスタックイン 野箸までを持参 ⑨JETBOILミニモJETPOWER100g ⑩コンパクトヘッドランプや貴重品、洗顔セットやファーストエイドバッグ S ⑪充電器と修理キット ⑫サイクールパック 10快適性と文化度が一気に向上するのが家具類だ ⑬チェアワンと、⑭テーブルワン ハードトップ

「月明かりでも簡単に設営できる」扱いやすさを備えたモンベルのロングセラーテントが「ムーンライトテント」。パチンパチンと、ポールにインナーテントを取り付けていけば、風の強い湖畔でもあっという間にテントが自立。この余裕が旅心を育む。

モンベルストア

モンベルでは直営ブランドショップである「モンベルストア」を国内外に125店舗以上展開しているが、その中には「サービスピット」として、スポーツバイクのプロショップと同等のメンテナンススペースを構える店舗も展開。そんなサービスピット設置店は、パーツやバッグ類から車体までサイクル商品が充実しているだけでなく、国内外の他社製品も幅広く網羅している。そして専門スタッフも在駐し、購入から車体のカスタムまでをプロの目線から提案できるというのも魅力だ。
今回紹介するのは、東京都町田市の大型ショッピングモール内にある「モンベル グランベリーパーク店」。

2階建てが2棟並ぶ店舗は関東圏最大規模であり、こちらはサイクル商品のラインナップも国内で屈指のものとなっている。クロスバイクにロードバイク、小径車やMTBにeバイク、そして旅の相棒にぴったりのグラベルバイクに至るまで、現在のトレンドを押さえた商品展開で、子供用自転車も合わせると常時200台程度が店内にズラリ。
そうしたハード面はもちろんのこと、モンベルストアでは日本全国の「ジャパンエコトラック」の冊子を無料配布している。次なるサイクリングの行き先までを提案してくれる、まさにサイクリストの強い味方となる拠点なのだ。

グランベリーパーク店

さまざまな自転車をラインアップ

パンク修理からオーバーホールに至るまで応対し作業を行う。もちろん持ち込みにも対応

モンベル グランベリーパーク店はジャパンエコトラック「神奈川」の「境川サイクリングルート」の起点にもなっている。車体の販売や整備だけでなく、定期的なバイクメンテナンス講習会の開催や、自転車保険加入サービスも行っている。

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